【就労移行支援は意味ない⁉︎】2年間通った私が今、伝えたいこと
「就労移行支援って通所する意味があるのかな?」と悩んでいる方に向けて、今回記事を書きます。
毎日通って訓練を受けているのに、就職がなかなか見えてこない。
「これ、意味あるのかな」「時間を無駄にしているのでは」と不安になってしまう時もありますよね。
あるいは、私のように体調を崩して休みがちで、「こんな自分が通っていて意味があるの?」と落ちこんでしまうこともあるでしょう。
その気持ち、私にはよく分かります。
私自身、就労移行支援に2年間通いました。
そして正直にお伝えすると、私は一般企業への就職には届きませんでした。
しかし、これだけは先に伝えさせてください。
「意味なかった」と切り捨てるには、あなたがそこで過ごした時間は、もったいなさすぎます!
この記事を読むと…
- 就労移行支援の「意味」は、就職できたかどうかでは測れない
- なぜ就労移行支援は「意味がない」と感じてしまうのか?
- 【私の体験談】就労移行支援で本当に得たものとは?
- 就労移行支援は「意味がない」と感じたときに試してほしい5つのこと
という内容を知ることができます。
就労移行支援についてや働き方について考えている方の参考に少しでもなれば、幸いです!
就労移行支援の「意味」は、就職できたかどうかでは測れません
「就労移行支援は意味ない」と感じてしまうのは、多くの場合、「一般就職できたかどうか」という、たったひとつのものさしで測っているからです。
しかし、就労移行支援で得られるものは、就職という結果だけではありません。
私自身、2年間通って就職はできませんでしたが、それでも「通って良かった」と心から思っています。

なぜなら、そこで自分自身のことを深く知ることができ、本当に自分に合う道にたどり着けたからです。
「就職できたか」ではなく「自分について何を知れたか」。
ものさしを変えると、見える景色がまるで変わります。
なぜ「意味がない」と感じてしまうのか
なぜ多くの人が「就労移行支援は意味がない」と感じてしまうのでしょうか。
いちばんの理由は、就労移行支援が「最長2年で一般企業への就職を目指す」サービスだからです。
ゴールが「一般就職」とはっきり設定されているぶん、そこに届かないと「失敗した」「無駄だった」と感じやすいのです。
そして、もうひとつ見落とされがちな理由があります。
それは、就労移行支援の「内容(カリキュラム)」が、自分に合っていないことです。
事業所によってプログラムの中身は大きく違います。
目指したい仕事や、自分の障害特性に合わないカリキュラムだと、一つひとつの訓練が「ただの作業」に思えてきても無理はありません。
これは、あなたの努力が足りないからではなく、「場所」とのミスマッチなのです。
私もそうでした。
通い始めて2年目になっても、私は体調やメンタルの不調で休むことが多かったのです(最初のころよりはずいぶん減りましたが、それでも「毎日きちんと通う」には届きませんでした)。
そんなとき、職員さんから「今のあなたにとって、一般就職はまだ難しいかもしれない」と正直に伝えられました。
その言葉は、最初は胸にこたえました。

しかし今振り返ると、あの一言があったからこそ、私はやっと自分の本当の状態に気づけたのです。
背伸びした目標から目をそらし続けるより、今の自分をまっすぐ見てくれる人がいることのほうが、ずっとありがたいことでした。
私が就労移行支援で本当に得たもの
私は、いわゆる毒親のもとで育ち、そのことが原因でうつ病に…。
おまけに、20代後半にADHDとASDと診断されています。
そのため、「普通に働く」ことが、私にはずっと高い壁でした。
就労移行支援に通った2年間で、私はたしかに色々なことを学びました。
パソコンのスキルやビジネスマナーといった目に見えるものだけではありません。
- 自分はどんなときに体調を崩しやすいのか?
- 何が得意で、何が苦手なのか?
- 無理を続けるとどうなるのか?
などといった、「自分の取扱説明書」を支援員の方と一緒に少しずつ作っていけたのです。

これは、家にひとりでいるだけでは絶対に得られなかった学びでした。
そして2年目、職員さんの「就職は難しいかもしれない」という言葉をきっかけに、私は就労継続支援B型事業所へ進む決意ができました。
【就労継続支援B型とは?】
雇用契約を結ばずに、自分の体調に合わせたペースで働きながら工賃を受け取れる福祉サービスです。
利用期間に制限はなく、就労移行支援のように「2年で結果を出さなきゃ」と急かされることもありません。
私は、B型を選んだことを「下がった」とは思っていません。
サイズの合わない服を脱いで、自分にちょうどいい服に着替えただけなのです。
「意味ない」と感じたときに試してほしい5つのこと
では、「意味ないかも」と感じたときに試してほしいことを、5つにしぼってお伝えします。
全部やる必要はありません。
できそうな1つを選べたら、それでもう十分100点です。
- これから入所する場合は、見学のときに「カリキュラム」を必ず確認する
→プログラムの内容が、自分の目標や障害特性に合っているか。
ここは、入ってから後悔しないためのいちばん大切なチェックポイントです。
合わないと感じたら、他の事業所や、就労継続支援A型・B型といった道も見学して比べてみてください。 - 学べたこと・気づけたことを書き出す
→スキルだけでなく、「体調の波」「苦手なこと」「自分に必要な配慮」など、小さな気づきも立派な成果です。 - 職員の率直な言葉から逃げない
→厳しく聞こえる言葉も、あなたの現状を一緒に確認してくれるサインです。
気になることは遠慮なく相談しましょう。 - 「意味」のものさしを変えてみる
→「就職できたか」ではなく、「自分について何を知れたか」で振り返ってみてください。 - お金と制度の不安を減らす
→就労移行支援の利用料は生活保護・低所得世帯の方は無料ですが、課税世帯(年収約300万円以上)は利用料金がかかります。
そして、就労継続支援A型やB型と違い、お給料(工賃)は発生しません。
そのため、自立支援医療や障害年金も含め、何か不安なことがあったら、自治体の障害福祉課で確認しましょう。

もし、気持ちが沈んで動けない日が続くようなら、ひとりで抱えこまず、主治医や支援員、自治体の窓口に早めに頼ってくださいね。
それは弱さではなく、回復のための大事な一歩です。
まとめ:あなたが過ごした時間は、無駄になっていません
最後に、もう一度お伝えします。
「就労移行支援は意味がない」と感じてしまうのは、その「意味」を就職という結果だけで測っているからかもしれません。
しかし、そこで自分を知れたこと、自分に合う道に気づけたことは、まぎれもない「意味」です。
私は2年かけて、就労継続支援B型という、自分にちょうどいい場所にたどり着けました。
あなたが就労移行支援で過ごしてきた時間も、決して無駄にはなっていません。
※この記事は、あくまで個人の体験に基づくものです。
各種支援制度の詳細や最新情報は、お住まいの自治体・ハローワーク・社会福祉協議会などにご確認ください。
