【発達障害】なんで私だけ空回り?自己分析でわかった本当の理由
「頑張っているのに、なんで私だけうまくいかないんだろう…」
人と同じようにやっているつもりなのに、仕事でミスを繰り返してしまう。
「次こそ気をつけよう」と反省しても、また同じところでつまずく。
そのたびに「私は能力が低いのかな」「もっと努力しなきゃ」と、自分を責めていませんか?
私はADHD・ASD・うつ病があり、これまでに7回の転職を経験しています。
障害者雇用で働いたり、就労移行支援に2年間通ったり、就労継続支援B型を利用したりと、自分に合う働き方を探してきました。
それでも、思うようにいかないことばかり。
「私は出来が悪いんだ」と思い込んでいました。
そんな私が変わるきっかけになったのが、自己分析を通じて、自分の得意・不得意なことや体調を崩しやすい条件を知ったことです。
この記事では、私の体験をもとに、自己分析で気づいたことや、今日からできる取り組みを紹介します。
- 自分を責め続ける前に、自己分析が大切な理由
- 仕事のミス・体調不良・働き方で変わった3つのこと
- 一人で自己分析をするのが難しい時の相談先
「頑張っているのに、なぜかうまくいかない」と悩んでいる方が、自分に合う対策を見つけるヒントになれば嬉しいです。
足りなかったのは努力ではなく「自分の取扱説明書」でした
7回の転職を経験して、私が気づいたことがあります。
それは、努力を重ねることだけでなく、自分の特性に合った方法を見つけることが大切だということです。
家電も、説明書なしで使うと、うまく動かせないことがありますよね。
人にも同じように、得意なことや苦手なこと、疲れやすい状況があります。
それを知らないまま頑張り続けると、必要以上に疲れたり、同じ失敗を繰り返したりすることがあります。
私も以前は、失敗するたびに「もっと気をつけなきゃ」と反省していました。

でも、本当に必要だったのは反省だけではありません。
- どんな作業でミスが起きやすいのか
- どんな状況で体調を崩しやすいのか
- どのくらいのペースなら無理なく続けられるのか
こうした自分の特徴を知り、具体的な対策を考えることでした。
私は就労移行支援に通い、支援員さんと一緒に少しずつ自分の特徴を整理しました。
自己分析をすれば、すべての悩みが解決するわけではありません。
それでも、苦手なことや必要な配慮がわかれば、対策を考える手がかりになります。
「自分の努力が足りない」と責め続ける前に、自分に合う方法を探してみませんか?
なぜ自己分析がこんなに大事なのか
以前の私は、仕事でミスをすると「次は気をつけよう」、体調を崩すと「もっと頑張らなきゃ」と考えていました。
うまくいかない原因を整理しないまま、自分の努力不足だと思い込んでいたのです。
しかし、発達障害の特性や体調の影響によって、苦手な作業や負担を感じやすい環境があることを知りました。
もちろん、発達障害のある人全員に同じ特徴があるわけではありません。
大切なのは、診断名だけで自分を決めつけず、自分自身の困りごとを具体的に把握することです。

たとえば…
「私は仕事ができない」ではなく、「急いでいると数字の入力ミスが増える」と考えてみます。
↓
すると、
- 時間に余裕を持つ
- 入力後に見直す など
具体的な対策を考えやすくなります。
自分を責めるだけでは見つからなかった解決策が、困りごとを具体的にすることで見えてくるのです。
自己分析で気がついた、私が変わった3つのこと
実際に自己分析や心療内科の先生や心理士さんに相談してみたりして、考えや行動を変えられたことが3つあります。
それは、
- 仕事のミス:性格や能力の問題だと思っていたら、得意・苦手の差がありました(発達障害)
- 原因のわからない体調不良:不調の傾向を知ることが第一歩でした
- 働き方:自分が無理なく続けられるペースを考えるようになりました
ということです。
では、詳しくみていきましょう!
【①仕事のミス】性格や能力の問題だと思っていたら、得意・苦手の差がありました(発達障害)
私は仕事で入力の打ち間違いをしたり、同じようなミスを繰り返し、そのたびに「もっと注意しなきゃ」と落ち込んでいました。
ある日、心療内科で以前から困っていたことを相談したところ、WAIS-IV(ウェクスラー成人知能検査)を勧められました。
検査を受けてわかったのは、自分の能力には得意な部分と苦手な部分があるということです。
(発達障害のADHDとASDでした)
私の場合、得意な部分は平均より高めだった一方、単純な作業を素早く正確にこなす力は苦手でした。
みんなにとっての標準スピードが、私にとっては全力疾走だったのです。
そこで、私は自分なりに対策を考えました。
- 出かける準備は、できるだけ1時間前から始める
- 人から言われたことは、その場ですぐメモする
- 頭だけで覚えようとせず、メモを見て確認する など
こうした工夫を取り入れたことで、遅刻することや覚えておかなければならないことを減らせ、効率的に行動することができました。
また、夫との「言った・言っていない」というやり取りも減りました。
もちろん、すべてのミスがなくなったわけではありません。
それでも、苦手なことを気合いで克服しようとするのではなく、仕組みで補うという考え方を知れたのは大きな変化でした。

同じミスを繰り返して悩んでいる方は、自分を責めるだけでなく、どんな状況でミスが起きるのかを整理してみるのもひとつの方法です。
私が検査を受けた時の体験談はこちらです!👇

【②原因のわからない体調不良】不調の傾向を知ることが第一歩でした
働いていたころ、急な体調不良や気分の不調で仕事を休んだり、遅刻や早退をしたりすることがありました。
当時の私は、それらを全て「うつ病の症状なのかな」と考えていました。
しかし、30歳ごろに内科の先生から気象病について教わり、気圧の変化と体調の関係を意識するように。
天候が体調に影響することもあると知り、自分の不調を振り返る視点が増えたのです。
もちろん、体調不良の原因が全て気圧にあるとは限りません。
それでも、体調と天候や気圧の変化を記録しておけば、どんな時に不調が出やすいのかを振り返る手がかりになります。
大切なのは、原因を一つに決めつけることではなく、自分の不調の傾向を知り、無理をしすぎないための対策を考えることです。
不調の日は予定を減らす、休憩を増やすなど、自分の状態に合わせて過ごし方を調整する方法もあります。

症状が続く場合は、医療機関に相談することも大切です。
原因のわからない体調不良に悩んでいる方は、まず「いつ・どんな状況で・どんな症状が出たか」、メモをしてみてはいかがでしょうか。
私の気象病と働き方についての体験談はこちらです。👇

【③働き方】自分が無理なく続けられるペースを考えるようになりました
私は障害者雇用で週4日・実働5時間の勤務をしていましたが、8ヶ月で退職。
その後、就労移行支援に通いましたが、2年目まで休みがちになることもありました。
当時は、働き続けるためにはもっと頑張らなければいけないと思っていました。
(※就労継続B型事業所に行くまで、自分が発達障害であることが気がつけなかったのです)
しかし、就労移行支援で支援員さんと自己分析を進めるなかで、自分の体調や働くペースについて考えるようになりました。
- どんな時に体調を崩しやすいのか
- どのような作業なら取り組みやすいのか
- 何日、または何時間くらい活動すると疲れがたまるのか
- 無理を続けると、どんな変化が起こるのか
こうしたことを整理するのは、自分に合う働き方を考えるうえで大切でした。
就労移行支援の2年目には、職員さんから「一般就職はまだ難しいかもしれない」と言われ、正直ショックでした。

でも、自分の状態を考えずに働き方を選ぶのではなく、体調や必要な配慮を踏まえて選ぶことが大切なのだと気づきました。
その後、私は就労継続支援B型を利用するように。
現在は、得意な言葉の力を活かして、自宅でブログを書いています。
今でも体調や気力に波があり、毎日安定して作業できるわけではありません。
それでも、自分の得意なことを活かしながら、無理なく続けられる方法を探すことを大切にしています。
今の仕事がつらい方も、すぐに転職を決める必要はありません。
まずは、何が負担なのか、どんな工夫や配慮があれば取り組みやすいのかなどを整理してみましょう。
私が経験した就労支援についてはこちらの記事で紹介しています。👇

自己分析は、一人で頑張らなくてもいい
自己分析って自分と向き合うことです。
難しいというイメージがありますが、一人で頑張らなくても大丈夫!
専門家に相談することもできるので、自分でも気がつかなかった自分を知ることができたりもします。
そこで、相談先にはどのようなものがあるのか、まとめてみました。
詳しくみていきましょう!
自己分析を行う際の相談先とは?
自己分析が大切なのはわかっていても、一人で整理するのは難しいと感じる方もいるでしょう。
私も、最初から自分の特徴をうまく説明できたわけではありません。

苦手なことを振り返ると、できないことばかりが目につき、落ち込むこともありました。
だからこそ、自分だけで答えを出そうとせず、必要に応じて専門家や支援員さんに相談することも大切です。
| やり方 | お金 | いいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|---|
| 自分でメモをする | 0円 | 今日から始められる | 一人反省会になりやすい |
| 医療機関で検査(WAIS-IVなど) | 医療機関による(保険が使える場合あり) | 得意・苦手の差が目に見える | 予約待ち・当日かなり疲れる |
| 就労移行支援を利用し、支援員と相談しながら行う | 前年の世帯収入で決まる(0円の区分あり) | 通いながら実際の場面で確かめられる | 通う体力・事業所との相性 |
| 発達障害支援センターを利用し、支援員と相談しながら行う | 0円 | 適切な医療機関や福祉 サービスにつないでもらえる | 平日の日中しか空いていなく、センターの設置数も限られている |
どの方法が合うかは、人それぞれです。
まずは自分でメモするだけでも構いません。
働くことについて具体的に悩んでいる場合は、就労移行支援などの相談先を利用する方法もあります。
発達障害の特性を踏まえて働き方を考えたいなら
先ほど言った通り、私が就労移行事業所に通所していた頃はまだ発達障害の診断が出ていませんでした。
今思うと、当時に発達障害(ADHDとASD)だと診断が出ていたら、自分の困りごとを実際の作業や生活の場面と結びつけて考えられたのではないかと思います。
そこで、自己分析を一人で進めるのが難しい場合は、発達障害の特性に配慮したプログラムがある事業所を調べてみるのも一つの方法です。
私自身が利用した事業所ではありませんが、気になったのが「atGPジョブトレ 発達障害コース」です。

就労移行事業所を決める前に発達障害の診断が出ていて、発達障害に特化した支援があるなら、その事業所に行きたかったです!
公式サイトでは、発達障害の
- 特性理解
- タスク管理
- 時間管理
- 適職探し
などに関するプログラムが紹介されています。
就職後の職場定着に向けた支援も案内されています。
自分の特性を理解するだけでなく、仕事でどのような工夫や配慮が必要なのかを考えたい方は、検討材料の一つになるかもしれません。
支援内容や通所条件は事業所や個人の状況によって異なるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
見学や相談をする際には、次の点を確認してみると、自分に合う支援かどうかを考えやすくなります。
- 自分の特性や苦手なことを整理するプログラムはあるか
- 体調に合わせて通所日数や訓練内容を相談できるか
- 就職後にどのような定着支援を受けられるか など
見学したからといって、必ず利用を決める必要はありません。
まず話を聞いて、自分に合う場所かどうかを確かめるのも良いでしょう!
【今日からできる!】自分の取扱説明書を作る最初の一歩
自己分析を始めようと思っても、何から手をつければよいのかわからないことがありますよね。
そんなときは、最初から自分のすべてを理解しようとしなくても大丈夫です。
まずは、最近困った場面を2つだけメモしてみましょう。

ポイントは、自分の性格を決めつけるのではなく、実際に起きた場面を書くことです。
- 「私はミスが多い」→「急いでいる時に、数字を打ち間違える」
- 「私はだらしない」→「夕方になると、疲れて洗い物に手がつかなくなる」
- 「私は体力がない」→「外出が続くと、翌日に強い疲れを感じる」 など
このように具体的に書くと、どんな状況で困りやすいのかを振り返りやすくなります。
余裕があれば、「何があれば少し楽になりそうか」「誰に相談できそうか」も考えてみましょう。
メモを主治医や支援員さんに見せて、一緒に考えてもらう方法もあります。
最初から正しい答えを出す必要はありません。
自分を評価するためではなく、少しでも楽に暮らせる方法を見つけるために振り返ることが大切です。
【まとめ】自分を責める毎日から、自分に合う方法を探す毎日へ
頑張っているのにうまくいかないと、「自分の努力が足りないからだ」と考えてしまうことがあります。
私も、7回の転職を経験する中で、何度も自分を責めてきました。
でも、自己分析を通じて、自分の得意・苦手や体調、無理なく続けられるペースを考えることの大切さを知りました。
そこで、今回の記事のポイントを振り返ります。
- 仕事のミスは、苦手な作業を把握して仕組みで補う
- 体調不良は、起きやすい状況を記録して対策を考える
- 働き方は、自分の体調や得意・苦手を踏まえて選ぶ
- 一人で難しい時は、医療機関や支援機関に相談する
自己分析で全ての問題が解決するわけではありません。
それでも、自分が困りやすい場面を知ることで、具体的な対策を考える手がかりになります。
最近困った場面を2つメモするだけでも、自分を理解するための一歩になります。
あなたに必要なのは、もっと自分を追い込むことではなく、自分に合う方法を見つけることなのかもしれません。
一人で整理するのが難しい場合は、誰かの力を借りても大丈夫です。
自分を知ることから、少しずつ、自分に合う暮らし方や働き方を探していきましょう!
※この記事は、あくまで個人の体験に基づくものです。
各種支援制度の詳細や最新情報は、お住まいの自治体や社会福祉協議会などにご確認ください。
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